医療コラム　　第六回

今回は全３回の「採用について」の２回目になります。

今回は、なぜターゲット（求職者）を

明確化しなければならないのかと

採用予定者からのアプローチへの対応時に

気をつけることについてお話ししていきます。



POINT １　ターゲットを絞ると効率が上がる

ターゲットを絞ってしまうと、採用の幅が減ってしまうように

思われてしまうのですが、実はそうではありません。

例えば、今必要としている人材が

キャリアのあるベテランだったとします。

そのターゲットに対して、

求人の見出しが

「新人さん歓迎！一から教えていきます！」とか
「どなたでも歓迎！一緒に働きましょう！」

というのはいかがでしょうか？

ミスマッチですよね？

これは極端な例ですが、

似たような事が行われていることが

非常に多いのです。

今必要としている人材はどんな人なのか、

採用をする際はターゲットを絞ることによって、

求人で訴求するポイントが明確になります。

ポイントを絞ることによって

求職者が行動に移してくれることになります。

結果として効率が上がります。
 

求職者がクリニックに興味を持ってくれたら

次のステップは面談です。




POINT２ スタッフにも採用活動は
　　　　クリニック全体の取り組みであると認識してもらう


「面接の予約が入ったのに、

約束の時間になっても来なかった」

という経験はありませんか？

最近の求職者はモラルが無いと思ってしまいますね。

ですが、本当にそれだけでしょうか？

求職者は最初の電話で

・どんなクリニックなのか？

・患者さんにどんな対応をしているのか？

・ここで自分が働いていけるだろうか？

無意識にそんな事を探りながら

電話をかけているのです。

その結果、

自分が望むクリニックじゃないと判断した場合、

無断キャンセルという行動に繋がっていくのです。

具体的な対策としては、
どういう人材をいつまでに何人どういうプランで
採用したいかということをスタッフに伝えます。

そして採用活動は院長だけでなく、

クリニック全体の取り組みであると

認識してもらう必要があります。

採用の電話が鳴ったらどう対応するのか、
面接の当日は誰が対応するのか、
見学時にフォローするのは誰か、

など事前に決めておくと良いでしょう。

親切な電話対応・見学時の対応を受けた求職者は

自分がこのクリニックのスタッフになったら

ということを想像し、

きっと前向きに検討してくれるでしょう。



今回は以上です。

次回の「採用について」後編では

「面接時のポイントとその後のフォロー」

について触れていきたいと思います。