医療コラム　

クリニックでは、日々集患数の増加、業績の向上を図るために、何をどのように改善すべきなのかを考慮しなければいけません。

このとき、活用すべきツールの1つに、“BSC（バランススコアカード）”というものが挙げられます。

今回は、BSCの概要、採り入れることによって生まれる効果などについて解説したいと思います。

BSCの概要

BSCとは、クリニックの理念や行動規範、長期計画を達成するための戦略について、より具体的な業務フローに落とし込むためのツールをいいます。

具体的には、以下のような視点からスコアカード（数値表）にスコアを入力し、目指すべきミッションやビジョンを達成するには、“誰が”、“何を”、“いつまでに”、“どのように”行動する必要があるかを明確にするものです。

・継続してクリニックが成長するための利益が確保できているか

・患者様にとって満足のいくクリニックであるか

・効率的な業務プロセスが構築されているか

・従業員のモチベーション、連携はどうか

・医療行為の質は保証されているか など

ちなみに、BSCはクリニックの外部における人物がスコアリングするのではなく、院内事情を熟知し、実際の業務が見えている内部の医師や従業員が参加し、スコアをつけることに意義があります。

ＢＳＣを採用することで生まれる効果

クリニックがBSCを採用することで、経営における問題点を見出し、売上や収益の向上につなげることができます。

また、患者様の視点から、有益なサービスが提供できているか客観的に判断すること、クリニックの視点から、患者満足度と収益のバランスを把握することで、現場レベルでの対策や方向性を考えることも可能です。

そして、BSCの採用は、生産性の向上にもつながります。

具体的には、業務フローやコストなど、それぞれの関係性を把握することで、具体的に改善しなければいけない業務を把握し、生産性アップにつなげることができる可能性があります。

ちなみに、BSCは基本的にクリニックの売上や収益向上、患者満足度向上のための戦略づくりに活用されますが、医師や従業員がこちらの財務視点に触れることで、経営戦略により積極的に貢献できる人材が育成されます。

つまり、クリニックにおいて、売上や患者満足度向上における意識の高い従業員が増加するということです。

まとめ

ここまで、BSCの概要や導入することによる効果について解説してきました。

クリニックが成長することをやめてしまうと、次第に集患数は減少し、サービスや医療行為の質の低下、離職率の上昇といった悪循環につながります。

よって、BSCを活用しながら、目的に向かって絶えず進んでいくための経営戦略を実践することは、とても重要です。

弊社では、このBSCを活用した戦略コンサルティングを行っておリます。

興味をお待ちの方は、是非、弊社にお問い合わせ下さい。

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